機械感覚による行動では気流検出による逃避行動が特に有名である。ワモンゴキブリは自分を捕食しようとして舌を伸ばしているカエルの反対方向へ逃げる。Camhiはこの行動を詳細に分析し、カエルが舌を伸ばそうとして口を動かす時に生じるわずかな気流の変化をゴキブリの腹部末端にある尾葉(cercus)と呼ばれる器官で検出し、気流の発生源と反対の方向へ逃げているということをみつけた(Camhi, 1984)。岡田龍一
参考文献:
Camhi JM (1984) A case study: the escape system of the cockroach In: Neuroethology: nerve cells and the natural behavior. Sunderland, MA: Sinauer Associates. P 79-105.
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