クロオオアリ脳におけるセロトニン陽性ニューロン クロオオアリの働きアリ脳における抗セロトニン免疫染色像(a)と嗅覚情報処理に関わるニューロパイルに神経突起を持つ3種類のセロトニン陽性ニューロン(b-d).
b. 細胞体は前大脳内側にあり,神経突起は同側の側角と反対側のキノコ体傘部のLipと側角にある.
c. 細胞体の位置は特定できていないが,食道下神経節より末梢側の神経節由来の太い軸索が触角葉糸球体に終末する.
d. 細胞体は触角葉の側方にある細胞体群にあり,神経突起は触角葉の背側に位置する約10個の糸球体,同側の前大脳側角および反対側の前大脳上方にある.
AL, antennal lobe(触角葉); SEG, subesophageal ganglion(食道下神経節); CC, central complex(中心複合体); MB, mushroom body(キノコ体); OL, optic lobe(視葉)(Tsuji et al., 2007参照)
(西川道子)
参考文献:
Tsuji E, Aonuma H, Yokohari F, Nishikawa M. (2007) Serotonin-immunoreactive neurons in the antennal sensory system of the brain in the carpenter ant, Camponotus japonicus. Zool Sci 24:836-849.
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